仕事や対人関係において、自分のメンタルの弱さを気にしている方は多いのではないでしょうか?
上司に注意を受けたとき、ネガティブな気持ちを引きずってしまったり、友達に言われた何気ない一言を気に病んでしまったり…。
メンタルの強さは、性格や生まれ持っての気質だと思っていませんか?
ですがメンタルの強さは「スキル」なのです。
「スキル」を身につければ、誰でも強靭なメンタルを得ることができます。
実際に筆者が行っている、メンタルを強くするためにすべきことをご紹介します。
1.思考を変える
人は1日に6万回思考していると言われています。
その中にポジティブな思考が多いかネガティブな思考が多いかで、メンタルの強さは変わるでしょう。
あなたはどれくらいの割合でネガティブとポジティブの思考を持っているのでしょうか。
自分はどんな時にどんなことを考えているのか?を知ることが大切です。
自分の思考を知る方法
自分の思考がポジティブがネガティブかを知る方法は「思い浮かんだことを全て書く」ことです。
ノートを一冊と、黒と赤のペンを用意し、集中できる環境で行います。
最初は10分くらいでアラームをセットして行うといいでしょう。
まず黒いペンで、その場で思い浮かんだことを書きます。「何書けばいいんだろう」と思ったらそれを書く。
思考の速度に合わせて、全てそのまま書いていきます。誰にも見せないのでグチャグチャでもいいし、何を書いても構いません。
アラームが鳴り書き終わったら、書いたものを改めて眺めてみましょう。
そこにはネガティブな言葉が多いですか?それともポジティブなものが多いでしょうか。
自分が常日頃どういう思考をしているのかを、改めて確認してみましょう。
ネガティブ思考をポジティブ思考に変える方法
もしあなたがノートに書いたものの中にネガティブな言葉が書かれていたら、赤いペンで、ネガティブな言葉に二重線を引っ張ってポジティブな言葉に書き換えてみましょう。
他の文字に重なっても構いません。
「出来るかどうか」などは考えず、単純に第三者の視点から見てポジティブな言葉にどんどん書き換えていきましょう。
書き換えたポジティブな言葉を読んでみる
この発想が自然にできたら、あなたの人生はどんな風に変わるでしょうか。
ちょっと想像してみましょう。
ポジティブな思考ができている自分は、どんな自分ですか?
どんなところに住み、仕事でどんな成果を出し、どんな友人と付き合っているでしょうか。
イメージすると、ワクワクしてきませんか?
考え方がポジティブに変わるだけでこんなに人生が変化するんだ、ということをしっかり掴みましょう。
2.脳を活用する
脳は「否定語を理解できない」とよく脳科学の世界では言われています。
例えば「寝坊しない」と目標を立てたとすると、脳は「しない」という否定語を理解できないので脳が認識するのは「寝坊」なのです。
そうなると、寝坊する方に意識がフォーカスされてしまいます。
この場合「早起きする」という言葉を使う方が脳をポジティブな方向に使えます。
日常で「こうしよう」と意識するときは、是非前向きな言葉を使ってみてください。
ちなみに脳を活用するには具体的にイメージすればするほど良いので、「早起きをする」だけではなく「早起きをして本を読み、その知識を得て仕事で大きな成果を上げる」など具体的、肯定的なイメージをすることが大切です。
「全てのことには意味がある」と考えてみる
ネガティブな体験のあと、それが生かされるような出来事が起こり「あの時のあれがあったおかげで物事が良い方向に進んだ」と感じた。
というような体験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
一見ネガティブな体験は辛いものですが、「その体験には必ずそれが起こった意味がある」と考えてみましょう。
例えば仕事での失敗を上司に叱責されたとき。その時は落ち込み、「あんな失敗をしなければ…」と思うかもしれません。
ですが後日、その失敗を挽回したことにより上司からの信頼を得て、大きなプロジェクトを任されるようになった。
など、「あの時のネガティブな体験があったからこそ今がある」ということは、往々にしてあるものです。
この例でいうと、失敗をしたからこそ、大きなプロジェクトを任されたことになります。
- このネガティブな体験にはどんな意味があるのだろう?
- この体験から学べることがあるとしたら、一体何だろう?
そう自分に問いかけてみる習慣を持ちましょう。
3.行動を変える
運動する
身体と心は密接にかかわっています。
身体が弱っていると、どうしても思考もネガティブに、心も折れやすくなりがち。
身体を鍛えて、強靭なメンタルを作り出しましょう。
日常の運動としておすすめなのは筋トレ
筋トレは自分に負荷をかける行為です。
キツイ!もうダメだ!と思っても、あと一回、もうあと一回…と、自分を奮い立たせる練習ができます。
見た目にも変化が見られやすく、モチベーションも上がりやすいです。見た目が変われば、自信もつきポジティブ思考にもなりやすくなるでしょう。
落ち込んだ時におすすめなのはランニング
有酸素運動はポジティブ思考を高める効果があるとも言われており、「悩んだら走りに行く」というエグゼクティブも多いのです。
しっかり呼吸しながら身体を動かすことで脳に酸素を多く取り込めるようになり、脳の働きも活発になります。
メンタルが強い人と接してみる
メンタルが強い人というと、どういう人を想像しますか?
身近に「この人はメンタルが強いなぁ」と思える人はいるでしょうか。
そういう人と、接してみましょう。接するのが難しければ、観察するだけでも構いません。
- どういう発言をしているか?
- 失敗した時どうしているか?
- 周りの人にどう接しているか?
よく観察してみましょう。
著名人が思い浮かぶ人は、発信しているSNSや出版されている方なら著書を見てみるのもいいかもしれません。
直接接することができる人は、「あなたはメンタルが強いように見えるけど、どうしてそうなれたの?」と尋ねてみましょう。
「なるほど、こう考えているのか」とその人が見えてきたら、モデリングしてみましょう。
モデリングというのは分かりやすく言うと「真似する」ということです。これはメンタルの強化だけではなく、色んなことに活用できます。
4.在り方を変える
感謝の気持ちを持つ
感謝、ということに対して深く考えたことがない方もいるかもしれません。
自分が感謝するシーンをちょっと思い出して欲しいのですが、それは何か「良いことがあった」から感謝をしていませんか?
感謝している時、ネガティブなことを考えている人はいないと思います。
感謝の心を常に持つということは、「全ての物事をポジティブに見ることができる」のです。
例えば筆者の場合、
- こうしてパソコンを使って仕事ができることに感謝。
- 朝目が覚めたら、今日も目が覚めたことに感謝。
- 家族が元気なことに感謝。
- 美味しいご飯が食べられることに感謝。
こういうと、そんなこと?と思う方もいるかもしれませんが、単純な「ありがとう」の気持ちは誰の心も温めてくれるものです。
ありがとうを伝えよう
仕事の同僚など、ふとしたことで関わったとき「ありがとう」と言葉に出して伝えてみましょう。
伝えるのが恥ずかしければ、最初は心の中で呟いてもいいかもしれません。
気恥ずかしいですが、自分の心もほっとする感覚になるはずです。
「全てのことには意味があると考えてみる」にも通じますが、ネガティブな出来事にも「ありがとう」と感謝できる部分がきっとあるはずです。
そんなのないよ!と思う人は、「あるとしたら?」という問いを自分に投げかけてみましょう。
5.なんのためにやるかを考える
誰かのために、という想いにはすごいパワーがあります。
よくオリンピック選手やスポーツ選手が「応援してくださってる皆さんのために」という言葉を使いますよね。
モチベーションやメンタルを保つためには「自分のため」と「人のため」という両輪が必要だ、とよく言われます。
自分のためだけに走ってもうまくいかないし、人のためだけに走っても自己犠牲になってしまう。
その両方の「バランス」が大切です。
メンタルが強い人は自他のために頑張れる
自分のためでもある、でもこれをすることで喜ぶ人がいる。
そう思えると、ちょっとやそっとでは挫けなくなります。
そういった意味では、背負うものが大きい人ほどメンタルが強いと言えるかもしれません。
少なくとも、強く「在ろう」としている人は多いのでは、ないでしょうか?
「誰かのため」がある人ほど、人は強くなれるのです。
しっかりと休む
「頑張ること」は大切ですが、それと同時に「休むこと」も大切です。
メンタルが弱い人は、「がんばらなきゃ」といつも自分を追い込んでいる人が多い気がします。
それをたまには手放して、何も考えない時間を作りましょう。
メンタルが強い人は休まなくても大丈夫なイメージがあるかもしれませんが、「発散するのが上手」な人が多いです。
上記で挙げた「運動する」なども良いリフレッシュになりますし、本を読んだり映画を見ることも良いでしょう。
良い休息から、良いメンタルが作られるのです。
メンタルは今からでも鍛えられる
メンタルを強くすることは、きっと生きたい人生を生きるために役に立つでしょう。
メンタルの強さは生まれつきではりません、「スキル」なのです。
強いメンタルは今からいくらでも習得することができるのです。