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人を動かす2つの動機!内発的動機づけと外発的動機づけの違いやメリットデメリット

モチベーションを見つける男性

何か行動を起こすときに必ず必要となるのが動機づけです。

人は動機があるからこそ行動をとることができます。動機には内発的動機づけと外発的動機づけがあります。

それぞれにメリットとデメリットがありますが、それを知っているとどういう時にどちらを使えばよいのかがわかります。

内発的動機づけと外発的動機づけの違いやメリットデメリット、そしてどういった時に動機づけを利用すると良いのか具体例を紹介します。

動機づけについて

そもそも動機づけとは何なのでしょうか?まずは動機づけというのはいったい何なのかについて紹介します。

動機づけとは

動機づけとは英語でいうとモチベーションになります。日本でも動機づけよりはモチベーションのほうが一般的に使われる言葉になっています。

人を含め生き物は動機づけがあることで行動をします。

例えば、お茶をコップに汲むという簡単な動作ひとつとっても、喉が渇いたという動機があるのです。歩くという行動も、目的地へ向かいたいという動機や体を動かしたいという動機があります。

つまり目標を達成するために行動をスタートし、維持しつづけるエネルギーとなるのが動機づけなのです。

内発的動機づけとは

動機づけには二種類あります。

そのうちのひとつが内発的動機づけと呼ばれる動機づけです。

内発的動機づけというのは、内発つまり自分の中から湧いてきた動機になります。簡単なところでいえば、先ほどの喉が渇いたというのは内発的動機づけです。

例えば仕事で資格試験を受験しなければならない場合もあるでしょう。そういう時に自分がスキルアップしたいからと考えるのは内発的動機づけです。

つまり自分の中から湧き上がってきた動機は全て内発的動機づけとなるのです。

外発的動機づけとは

二種類ある動機づけのうち、もうひとつが外発的動機づけと呼ばれる動機づけです。

外発的動機づけは、外発つまり外から発生した動機になります。

先ほどのお茶の例でいえば、家族から「お茶入れて」と言われたからお茶をコップに入れたのであれば外発的動機づけによる行動になります。

例えば仕事で資格試験をしなければならない時に「合格すれば昇給させる」とご褒美が明示されたとしましょう。

そのご褒美のために合格するよう頑張るのは、外発的動機づけです。

外から動機となるものを提示され行動するのは全て外発的動機づけとなります。

内発的動機づけと外発的動機づけの違い

内発的動機づけと外発的動機づけについて、もう少し深く見ていきましょう。

内発的動機づけと外発的動機づけの違い

内発的動機づけと外発的動機づけは、そもそも動機の発生場所が違います。

内発的動機づけは、自分の中から湧いてきた興味関心や向上心によるものです。そして外発的動機づけは、他者が提示した評価や賞罰で発生した動機づけになります。

つまり内的動機づけはひとりで完結する動機づけであり、外的動機づけは他者の存在があってはじめて完結する動機づけなのです。

内発的動機づけのメリットとデメリット

メリットは持続しやすいこと

内発的動機づけのメリットは、持続しやすいところにあります。

自分の中にある感情が動機となっていますので、例え行動が失敗したとしても再トライへと気持ちを向けやすいのです。

また目標が達成されたことにより、さらにステップアップした目標をたてる方向へ向かいやすく、さらに動機が持続することになります。

デメリットは自分で見つけなければならいこと

内発的動機づけのデメリットは、自分の中から動機を見つけなければならないところです。

つまりやる気がないことに、内発的動機づけを起こすことは困難です。また内発的動機づけは元々持っている性格によって、湧いてきやすい人湧きにくい人というのがいます。

つまり人によっては内的動機づけに頼ることが難しい場合もあるのです。

内発的動機づけと外発的動機づけのメリットとデメリット

メリットは動機を作ることができる

外発的動機づけのメリットは、そもそも動機がない人でも動機を持たせることができるところにあります。

外から動機を植え付けることができますので、やる気がない状態の人にやる気を起こさせるきっかけ作りになります。

デメリットは長続きしないこと

外発的動機づけのデメリットは、内発的動機づけの逆で動機の持続が難しいところにあります。

動機を保持し、さらにステップアップを目指すような行動までは起こす頃が困難になります。

また期待以上の成果を出すことも難しいのが外発的動機づけです。

例えば賞金を得られるから頑張るのであれば、賞金が得られる分だけ努力すればよいだけになります。つまりそれ以上の頑張りは必要ないということになるのです。

仕事場面におけるそれぞれの動機の具体例

内発的動機づけと外発的動機づけを仕事の場面で使うとどういうことが起こるのか、具体例から見てみましょう。

内発的動機づけの具体例

内発的動機づけに基づいた仕事をすると、こういった仕事の仕方になります。

そもそも内発的動機づけがある人は仕事自体にやりがいを感じています。

営業職であれば、自分が販売しているものが人の役に立ち喜んでもらえたときに強く達成感を感じるでしょう。

そして、もっと喜んでもらえるために出来る工夫や改善点を自分なりに構築していくのです。

商品開発の仕事であれば、いかにチームが納得のいく商品を作り上げることができるのかということに熱を注ぎ努力を重ねます。

完成したら、次はどういったものを作り上げようかと検討しながら内発的動機づけをさらに強化していきます。

このように内発的動機づけに基づいた仕事は、主体性が強く出ます。

人にやらされて仕事をしているのではなく自分がやりたいからやっているのです。つまり自ら望んで仕事に打ち込んでいる状態になります。

外発的動機づけの具体例

外発的動機づけに基づいた仕事をすると、こういった仕事の仕方になります。

営業職であれば、営業成績が1位になった社員にはボーナス10%上乗せという特典がつくと明示されていたとします。

そうなると、みんな1位になるために必死に頑張るでしょう。仕事自体にやりがいがあるかどうかはともかく、できるだけたくさんの営業を取るために努力をします。

1位になった時だけ達成感を感じることができるでしょう。

商品開発の仕事であれば、他のチームと競合させて採用された方に給与上乗せという特典をつけます。

お互い相手に勝って給与上乗せを狙うでしょう。ただし競合に負けてしまった時、その動機は一気に消失してしまいます。

内発動機づけと外発動機づけの注意点

外発的動機づけから内発的動機づけが起こることがある

実は外発的動機づけを行った時に、少しずつ内発的動機づけが沸き起こってくる場合があります。

最初は特典を狙って頑張っていたが、徐々にその仕事自体の面白さやチームで頑張る楽しさなどを感じ始めた場合です。

そういった時は、外発的動機づけの勢いのよさと内発的動機づけの動機の持続性が重なって非常に強い動機となる場合があります。

内発的動機づけから外発的動機づけは起きない!

内発的動機づけが元々そなわっているところに、外発動機づけを提示すると内発的動機づけが低下するので注意が必要です。

例えば、仕事自体が楽しくてやっていたのに「ここまでできたら特典をあげましょう」と言われると少しやる気がそがれる気持ちになりませんか?

もしくはやる気に満ち溢れている時に「達成できなかったら罰を与えます」と言われた場合も同様です。

内発動機に外発動機は不要

内発的動機づけがある時は、外発的動機づけは必要ありません。

ここは注意が必要です。もし仕事で部下がやる気を出している時にもっとやる気を出して欲しいからと賞罰をつけたくなったら、それはやめておきましょう。

内発動機づけと外発動機づけを上手に使って仕事をこなそう!

内発的動機づけが高い人は、仕事に向き合う姿勢が全然違います。

仕事をしていることを楽しいと感じますし、辛いことでも糧になると信じて踏ん張り続けることができます。

とはいえ外発的動機づけが意味をなさないかといえばそうではありません。

外発的動機づけは、内発的動機づけを湧かせるきっかけ作りになります。

上手に外発的動機づけを利用しながら内発的動付けへとつなげることで、モチベーションをしっかりと維持することで、成果へとつなげることができるのです。

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