ビジネス×目標達成で成功をカタチにする

ビジネスマンのための効率の良い勉強法!デキる人ほど勉強している!

仕事での専門性を高める、資格を取得する、他分野について知見を広げるなど、優秀なビジネスマンほど勉強をしている人が多いものです。

しかし、勉強だけに没頭できた学生の頃とは違って、社会人にはとにかく時間がありません。一夜漬けなど、力技の勉強法で何とかなっていたことも、仕事の合間を利用したり、他に優先すべきものがある中ではなかなか難しいものです。

そこで、忙しいビジネスマンこそ、効率の良い勉強法を取り入れることが重要です。ここで紹介する勉強法は決して難しいものではありません。貴重な時間を無駄にしないためにも、ぜひ実践してみてください。

ビジネスマンにも勉強は必須

プレジデント・オンラインの2016年のビジネスパーソン1000人を対象としたアンケートでは、仕事以外に勉強をしている人の割合は、年収2000万以上で7割、年収500万円台では4割という割合でした。

この結果からは、年収の高い人ほど勉強をしているということがわかります。

また、AIなどの技術革新が進む中では、一度仕事に就いたとしても、知識やスキルを進化させていかなくては、長い間求められる人材でいることは難しくなります。

人生100年時代を生き抜くためには、ビジネスマンこそ勉強し続けることが大切だといえます。

自学学習は計画的に進めよう

第一生命経済研究所の「人生100年時代の働き方に関するアンケート調査」(2019年2月)によると、勉強の習慣のある人の約半分(49.6%)が本などによる自学によって学習をすすめています。

しかし、その自学学習を机に向かってインプットを主とするような、学生の頃と同じ勉強方法で行っているとすると、非効率である可能性が高いです。

忙しいビジネスマンにとって、勉強に充てる時間はとても貴重なものです。

スクールに通うなど、その学習のプロにスケジュールを立ててもらう以外は、勉強を始める前に、まずは効率の良い勉強法を知り、学習のスケジュールを立ててからとりかかりましょう。

勉強効率が上がる科学的に正しい勉強法

アウトプットを重要視する

アウトプットを重要視することは、効率的に勉強を進める上でとても大切なことです。

人間は思い出すときに記憶が定着するため、教科書などを読むインプットよりも、問題を解いたり、問題について説明するといったアウトプットを繰り返す方が、記憶の定着に効果的です。

「脳は入力よりも出力を重要視する」ということが、アメリカ・パデュー大学のカーピック博士の実験によりわかっています。

脳はありとあらゆる情報を入力しなければならないため、人間の脳内では使用する機会の多さによって、情報を取捨選択するのです。

学んだことを記憶として定着させるためには、アウトプットを繰り返すようにしましょう。

アウトプットで使える知識になる

また、インプットに偏った勉強では、問題の答えを読めば思い出したり、どこかで見たことがあるといった「知っていること」が、「理解できている」と勘違いしてしまう場合があります。教科書を読んだ時にはわかったつもりになっていたことも、いざ問題を解こうとすると良くわからなくなってしまった、という経験はないでしょうか。

インプットだけを行うことは、スポーツのルールを知るようなもので、試合で使えなければ、目的を達成できません。

英語などは実際に使ったり、資格の勉強では試験問題を解くなど、アウトプットを行うことで、知識が実際に使えるようになっていきます。

問題集・小テストでアウトプットを繰り返す

問題集で学習する場合は、問題を解くだけでなくなく、参考書のどこに書いてあったのかまで考えることで、より効果を発揮します。

問題集がないような勉強をする場合は、本を読んだら1ページごとに、そのページにはどんなことが書いてあったか思い出して要約する、といったことも効果的な方法です。

分散学習すること

時間の感覚をあけ、何回かにわけて学習することを「分散学習」といいます。反対に、一度に集中して長時間学習する方法は「集中学習」といいます。

分散学習と集中学習では、分散学習をした方が長期記憶として記憶が定着しやすく、効率が良いということが、様々な実験によりわかっています。

一夜漬けなど集中学習のみを行うと、試験の後は覚えたことをほとんど忘れてしまったという経験はないでしょうか。

集中学習でいくら時間をかけても、復習をしなければ記憶として残らず、勉強にかけた時間がもったいないということになってしまいます。

学習内容の全体像を把握する

勉強に移る前に大切なのは全体像を把握することです。

学習に限らず、物事を理解するためには、まず全体像の把握、それから細かい部分の把握と進む方が、理解度が高くなります。

資格試験などでは目次を読んだり、一度テキストをさらっと読んでみることを第一ステップとしましょう。

細かな勉強をする前に問題を解いてみることも、出題の傾向や重要なポイントを把握する上で有効といわれている方法です。

効果的な復習のタイミング

一度勉強したことを、復習するのに最適なタイミングは「忘れかけた頃」です。

エビングハウスの忘却曲線という有名な研究があります。この研究では、人は覚えた20分後には42%を忘れ、一日経つと74%、1か月後には79%を忘れるということがわかっています。

さらに、この結果をもとにした、カナダのウォータールー大学の研究では。学習した24時間以内に10分の復習をし、1週間後に5分、1か月以内に2〜4分復習すれば、記憶は復活するということがわかりました。

つまり「一日後、一週間後、一か月後」に復習できれば、一度勉強した内容は長期記憶として身につくでしょう。

学習の計画は立てても、復習を忘れた頃に行うよう計画できる人は少ないです。限られた時間で最大の学習効果を発揮するために、ぜひ復習に充てる時間を計画的に取り入れるようにしましょう。

意識して休憩や他の分野を挟む

まとまった時間がとれる時には、同じ分野や内容を続けて学習するのではなく、間に休憩を挟む、あえて別の勉強をするなど、一度に一つではなく、さまざまな学習をすることも効率的な方法です。

人間の脳はもともと集中力が続かないようにできており、机に向かって集中していられるのは30分程度といわれています。それ以上続けているのは、どこかで注意力が散漫になっていたり、勉強を始めた時よりも効率が落ちている可能性が考えられます。

そこで、時間を決めて休憩をはさんだり、あえて違うことをするなどの方法をとることが効率化のポイントです。

あらかじめ時間を短めに区切り、「もう少しやりたかった」「まだできる」というところで切ると、「早く続きがしたい」という気持ちが湧き、モチベーションに繋がります。

また長時間学習するよりも、時間に制限のある方が、集中力が高まるということもわかっています。

楽しいと思いながら勉強をする

勉強を楽しいと思うことも重要なポイントです。

楽しい気持ちやリラックスしている時には、脳の中では脳内物質のエンドルフィンが出ます。エンドルフィンはA10神経を活性化し、A10神経は前頭葉に働きかけ、意欲をアップし、海馬では記憶力をアップさせます。

つまり、楽しんでやる、プラス思考で勉強をすれば、エンドルフィンが細胞を活性化し、意欲と記憶力がアップするということです。

勉強を楽しいと思う方法

自ら進んでではなく、必要に迫られて勉強をしなければならない場合には、最初はなかなか勉強を楽しいとは思えないかもしれません。

学生時代に得意科目の勉強は好きであったけれど、苦手科目は苦痛だったという経験はありませんか?出来るから楽しい、楽しいから出来るはどちらからのベクトルにもなるものです。

実際、エンドルフィンは楽しい気持ちの時に放出されますが、エンドルフィン自体もまた気分を楽しくさせる作用があります。

まずはきっかけとして興味の糸口を探し、始めてみることが大事です。英語学習であれば好きな映画を翻訳してみたり、資格学習ではマンガ本などから入ってみても良いでしょう。

ご褒美でやる気を出す

また、ビジネスマンの勉強においても「ご褒美」を用意することも大切です。やる気はドーパミンという脳内物質の分泌によって起こされ、勉強を行う、体を動かすなど「実際に行動を起こしてるとき」に活性化します。

やり始めるまでが大変、やり始めると楽しくなる、というようにまず動くことが大切です。

人間はご褒美があるとドーパミンが大量に分泌されます。やる気が出ない場合には、自分のモチベーションに繋がるご褒美を設定してみましょう。

睡眠を大切にする

睡眠は効率的な勉強においてとても重要なものです。

ノンレム睡眠とレム睡眠の繰り返しの過程で記憶を整理し、必要な情報を固定化します。レム睡眠中には大脳皮質に蓄積された記憶同士を関連付け、記憶を引き出しやすくします。

また、脳と心身の休息のためにも睡眠は大切な役割を担っています。人間は特に激しい運動をしていなくても、生活をしているだけで思考や感情により疲労が発生しています。その疲労を回復させるために睡眠は不可欠です。

睡眠不足の悪影響

睡眠不足になると、

  • 集中力の低下
  • 論理的思考力の低下
  • 意欲の低下
  • 自己評価の低下

といった悪影響が及びます。睡眠不足では大脳皮質の記憶機能が低下するため、そのほかにいくら効率の良い勉強法をとっても、その効果は大幅に下がってしまいます。

勉強をする際は無理をせず、睡眠や健康を優先できるような計画で取り組みましょう。

勉強を効率的にすすめるコツ

できる人ほど人に聞く

英語学習や各種の資格学習、セミナーの復習など、勉強内容によって最適な勉強法はかわります。

「7回読み勉強法」や「文章録音勉強法」など、個々の勉強法は数多くあるので、できれば目的に合った勉強法を知る先輩に聞くのが、一番手っ取り早い方法です。

身近で参考になる人が見つからない場合は、やみくもに勉強をするよりも、関連する書籍などで計画を立ててから取り組む方が、結局は最短距離での目的の達成に繋がるでしょう。

完璧を目指さない

完璧を目指しすぎると、本来の目的から逸れてしまう恐れがあります。

勉強をすすめていると、どうしても時間がとれなかったり、遅れが出てしまうことがあります。そんな時に計画ばかり気になってしまうと、本来の勉強内容に集中できず、次第にモチベーションも下がってしまいます。

完璧を目指さずに、とにかく続けていくこと、目標を見失わないことが大切です。

意志を強くするのではなく、システムを作る

意志を強くすればいいと考えるのではなく、勉強が自然に身につくシステムづくりに注力しましょう。

勉強を始めるときは、机に向かい、参考書を開くといった手順ではとりかかるまでに時間がかかり、いつもなかなか始められないといったことになりがちです。。

「やる気が出なくてだめだ」と思う前に、気づいたら始めてしまうようなスマホアプリや、手軽に聞ける音声の教材などを導入してみましょう。

また、条件が揃ったら勉強をするという考えではなく、30分時間がとれればこれをする、5分だったらこれをすると決めておくことが、時間を無駄にしないために効率的です。

考えるよりも先にシステム化してしまうことで、強い意志を持ち続けるよりも少ない労力で、勉強を続けることが出来るはずです。

効率の良い勉強をして目標に最短距離で近づこう

ビジネスマンにとっては、貴重な時間を無駄にしないために、効率的な勉強がとても重要になります。ここに挙げた勉強法は難しいことではなく、ちょっとした意識により効率を上げるものです。

また、無理して勉強をするのではなく、適度な休憩やご褒美を設けることで、楽しく勉強を続けることも大切です。

まずは目標を定め、効率的な勉強法での計画を立てることができれば、日々少しの意識によって、最短距離で目標まで達成することができるでしょう。

参照:プレジデント・オンライン2016 7月4日号

参考文献:
清水章弘「ビジネスでも、資格取得でもすごい効果!現役東大生がこっそりやっている、頭が良くなる勉強法」PHP研究所 2013 
福井一成「思うように時間が取れない大人のための科学的勉強法」オモイカネブックス 2019
メンタリストDaigo「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」学研プラス 2019

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