ビジネス×目標達成で成功をカタチにする

感情のコントロールはテクニック!感情をコントロールして仕事のパフォーマンスを向上させる方法

感情をコントロールできない人

ビジネスにおいて感情のコントロールはとても大事です。

イライラが表に出てしまったり、落ち込みやすかったり、苦手な相手との交渉でマイナスの気持ちが相手に伝わってしまったり。

感情のコントロールが出来ていないと、ビジネスに支障をきたすこともあります。

しかし感情をうまくコントロールできれば、仕事の集中力は増し高いパフォーマンスを発揮することができます。

またどんなに多忙であってもいつでも冷静で穏やかな人には信頼が置け、一緒に仕事がしたいと思えますよね。

ここではそんなパフォーマンスを向上し信頼感を高める、感情をコントロールする方法を紹介します。ぜひ参考にして実践してみてください。

感情のコントロールがビジネスに影響を与える

感情に振り回されると失敗を呼ぶ

ビジネスにおいて感情をコントロールすることはとても重要です。

仕事は冷静に物事を受け止めて、適切な対応をしなければなりません。しかし人は感情的になると論理的な思考ができなくなる生き物です。

怒りや不安など感情に振り回されると、大事な場面で適切な判断ができず失敗を引き寄せてしまうケースも出てきます。

悪い感情をコントロールできない人は、信頼関係を築きにくいという面もあります。

いつもイライラしている人、大事な場面でいつも不安に苛まれてネガティブになっている人、そういった人とはできれば一緒に仕事をしたくはありません。

感情をコントロール出来ている人はビジネスを成功させる

では逆に感情のコントロールが十分にできればどうでしょうか。

どんなに忙しくても焦ったりイライラすることなくやるべきことに集中している、いつも前向きに仕事に取り組んでいる、そんな人物もあなたの周りにいるはずです。

感情に振り回されることが減る

感情をコントロールできる人は、怒りや不安などマイナスの感情に振り回されることなく仕事に集中できるため、ビジネスにおいて常に高いパフォーマンスを発揮できます。

またそのような人物は笑いもしないような冷酷な印象ではなく、温和であったり冷静であったりとバランスの取れている場合が多く、人間味のある人柄が「あの人と仕事をしたい」という良好な人間関係を築かせ、ビジネスを成功させるきっかけにもなっています。

感情のコントロールはテクニック

感情のコントロールができる人とできない人、それは生まれつきの性質で変えることのできないものなのでしょうか。

実はそうではなく、感情のコントロールはいつでも習得可能なテクニックによるものです。

たとえば、私たちが普段「楽しい」や「苦しい」などと感じる感情は、脳内物質、ホルモンの変化によるものです。

苦しい感情の正体

「苦しい」と感じるものの正体は

「ノルアドレナリン」「アドレナリン」「コーチゾール」の三大ストレスホルモン

の3つです。

苦しい感情の正体

「楽しい」は「ドーパミン」「エンドルフィン」「セロトニン」の三大幸せホルモンの分泌によるものです。

そういったものをうまく調整できるようなテクニック、習慣を身に着ければ、どんな人でも感情をコントロールできるようになれるのです。

気分を変える感情のコントロール術

楽しいことをイメージする

苦しい気持ち、憂鬱な気持ちなどマイナスの感情をプラスの感情にするにはどうしたら良いのでしょうか。

実は「楽しい」とイメージするだけで、苦しい、辛いといったマイナスの感情はリセットされます。

楽しいことをイメージすると、幸せになる脳内物質のドーパミンが分泌されるためです。

しかい実際に「苦しい」「辛い」という気持ちの時に「楽しい」をイメージするのはなかなか難しいものですよね。

どうやって楽しいをイメージする?

そのようなときは「苦しみを乗り越えた自分」をイメージするようにしましょう。

例えば「この仕事が終わったら飲みに行くぞ」「プロジェクトが終わったらボーナスに反映される」などです。

その時のイメージは具体的であれば具体的であるほど効果があります。どんなお店でどんな表情で祝杯を挙げているのか、明確にイメージすることです。

ドーパミンは目標を立てるだけでも分泌される

宝くじを購入したときに当選を期待してワクワクした気持ちになるのはそのためです。

仕事が行き詰まり、気持ちも落ち込んでしまっていたら、たとえばビジネス書を購入して、成長した自分を思い浮かべるだけでも気持ちは明るい方へ切り替わります。

感情を数値化する

憂鬱な気持ち、辛い気持ちに陥ったら感情を数値化することが重要です。

マイナスな気持ちを抱いている人のほとんどは視野狭窄(視野が狭まってしまっていること)に陥り、考えが偏りポジティブな側面が目に入っていません。

この状態から抜け出すためには、自分を客観的に見ることが必要です。

今の気分は何点なのか点数をつけてみる

0点だと思える時は、今日の朝はどうだったか、一日のうちずっと0点だったのか思い出してみてください。

一日のうちで気分の上がり下がりは必ずあります。

その原因はどんなことだったのか思い出すことで、0か100ではない側面にも目が向いてくるはずです。

成長を感じてポジティブになる

仕事で落ち込んでいたら、今回の自分の働きは何点か、前回は何点だったのか、今回より悪い時もあったのではないかと点数をつけ、比較してみましょう。

どんな人でも初心者の時より成長を感じられるはずです。

視野狭窄に陥っている人は物事を0か100に感じてしまいますが、このように数値化して比べてみれば、0と100の間にある自分の変化を客観視することができます。

ポイントは過去の自分と比べること

誰かと比べると必ず誰かには劣っているため、永久に劣等感から逃れることができません。

過去の自分と比べることで成長を実感することができます。

今解決できる問題だけを考える

焦ったり不安であったりパニックになってしまう場合は、今どうすればいいかだけを考えるようにしましょう。

焦りや不安は解決できるかわからないことに起こります。しかし今の時点では先のことは誰にもわからず、焦りや不安を解決によって取り除くことはできません。

先のことを考えても、精神力、体力を消耗するだけで何のメリットも得ることができないのです。

焦りや不安を感じたら先のことではなく「今どうすべきか」を考えることで、できることから取り組むことができ、心の不安は消えていきます。

心配事の96%は起こらない

また先のことを考えて不安になるのは、取り越し苦労に過ぎないことも明らかになっています。

ミシガン大学の研究チームによると、心配事の80%は起こらない、そして残り20%のうち、16パーセントは対応可能なものということがわかりました。

つまり、先のことを考えた心配事の96%は実際には起こらない問題であったということです。

先のことを考えて不安になっているのは、単に自分でストレスを作り出している行為に過ぎません。

不安を感じたら、今できることにフォーカスする方がよほど有益な時間を過ごすことができるでしょう。

突発的な怒りには行動で対応する

怒りにはまずは行動で対応するようにしましょう。

怒りは6秒しか続かない、怒りを感じたら6秒待つというルールがあります。これは理性的な判断や論理的な思考を行う前頭葉は、機能するまでに3〜5秒かかってしまうということに由来しています。

しかし怒りが治まるまでの6秒を、ただ待っているのはなかなか難しいですよね。ではどうすればよいでしょうか?

まず行動を起こしてみる

相手がいる時は「相手の言葉を繰り返す」「咳をする」、相手と会話をしていなかったら「深呼吸をする」「水を飲む」「空気を入れ替える」など、すぐできる具体的な行動を取り入れてください。

感情に感情で対応することは実は難しいことです。

怒りの感情を感じたらまずはこれをするなど、自分のなかでルールを決めておくと、無理なく怒りを抑えることができます。

モチベーションを上げる感情のコントロール術

自発的に仕事をする

モチベーションを上げるためには、意識して自発的になる必要があります。

人は「やらされている」と思っている時、脳内ではストレスホルモンのノルアドレナリンが出ています。反対に自発的になると幸福物質のドーパミンが出ます。

ドーパミンが分泌されると脳はポジティブで活動的になれるため、モチベーションを高めながら楽しく仕事をすることができます。

上司の指示や顧客からの要望など、何となく気が乗らないけれどやらなくてはならない仕事は、どうすればよいでしょうか?

自分から目標を設定する

たとえば、「今月のノルマとして30個商品を売らなければならない」というものだったら、自分で「最初の10日で20個売ろう」「見通しが経ったら個人目標を40個に設定しよう」などといった具合です。

自分で目標を設定することで「しなければならない」といったやらされ感が、自発的な事柄に変更されます。

自発的な仕事は目標設定だけでなく、仕事の仕方を工夫することでも可能です。

自分独自の売り方を考えたり、事務仕事を簡素化して営業時間に回すようにするなど、仕事の仕方を工夫すれば、やらされている仕事が自発的な仕事にかわり、ドーパミンが分泌されます。

楽しく仕事をするためにも、自発的に目標を設定したり、工夫をすることが大切です。

制限時間を設定する

モチベーションを上げるには制限時間を設定することも有効です。人は追い込まれた時に高い力を発揮することができます。

学生の頃、夏休みの宿題を残り1日で終わらせることができたり、本番の方が何故かうまくいったという経験はないでしょうか。

これは人は追い込まれると集中力や身体能力を高め、脳を活性化するノルアドレナリンやアドレナリンが分泌されるためです。

制限時間の設定は、この書類は1時間で完成させるなど、ストップウォッチなどを使ってきちんと時間を測ることがポイントです。          

誰かのためを意識する

仕事は自分のためお金のためと思うと、モチベーションを高めるドーパミンが分泌されます。一方仲間のため、顧客のため、社会貢献など他者を意識すると、ドーパミンに加えエンドルフィンと言う幸福物質が出るようになります。

エンドルフィンはドーパミンと同時に分泌されることにより、ドーパミンの幸福感を10〜20倍に増強させます。

エクセター大学のリチャーズ博士らの研究から、ボランティア活動をする人はしない人に比べて抑うつレベルが低く、生活満足度、幸福度が高いという結果が出ています。

自分のためにと考えるよりも、人のために行動しようと意識するだけで、ストレスは軽減され、幸福感を持ちながら仕事をすることができるのです。

感情をコントロールするためにコンディションを整える

感情をコントロールするには、コンディションを整えておくことも重要です。

人間の体には自然治癒力が備わっているため、多少のストレスは自力で回復できるようになっています。

その自然治癒力に大切なのは「睡眠」「運動」「休養」です。

睡眠について

睡眠は、うつ状態と死亡率と睡眠時間を調べた研究によると、7時間半〜8時間がベストだという結果が出ました。また部屋を真っ暗にして、入眠間は薄暗い部屋。スマホ、ゲームは最低1時間は触らないことが大切です。

運動について

次に運動は、運動することで成長ホルモンが分泌され細胞の活性を高め、新陳代謝を活発にし、疲労回復効果、疲れをリセットすることもできます。また運動はセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンを調整します。

特に有酸素運動は効果的で、ウォーキングならば一回1時間以上の週2回を目安にしましょう。

休養について

睡眠時間はとっているのに疲れがとれないのは、きちんと休養がとれていないためかもしれません。

身体だけ休ませていても、「あの仕事どうしよう」「あれはどうなったか」など心が興奮モードでは交感神経が優位の状態=活動中の状態になってしまいます。

リラックスタイムは必ず、体だけではなく、意識して心も休めることが大切です。

質の良い睡眠、運動、休養をとることで、自然治癒力を高め、マイナスの感情に振り回されないようにしましょう。

感情は意識してコントロールする

感情をコントロールすることでビジネスが好転する理由、そのポイントをみてきました。

感情に振り回されずに仕事に取り組むことができれば、仕事のパフォーマンスを高め、信頼を勝ち取ることもできます。

感情のコントロールはテクニックを身に着けることにより、誰でもできるようになります。

モチベーションを高めたりビジネスで成功するためにも、ぜひ感情のコントロール法を習得し、明日からの仕事に活かしてみてください。

参考文献:樺沢紫苑「人生うまくいく人の感情リセット術(知的生きかた文庫)」三笠書房 2018

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