ビジネス×目標達成で成功をカタチにする

「安定」はもう存在しない?不安定な時代をどう生きるか 

不安定な時代

「これからの自分の人生どうなるんだろう?」「先行きが見えなくて、将来が不安・・・」

そんな考えがよぎることが増えてきていませんか?

一昔前は確かにあったはずの安定というゴール。

けれどもそれはもうありません。

安定があった時代と不安定がベースの時代の違い、不安定時代を生き抜くための基本的な考え方をお伝えしたいと思います。

これからの人生を考えていくためのきっかけになればうれしいです。

安定時代と不安定時代の違いとは?

現代はすでに不安定がベースにある時代です。

「ここまでたどり着けばもう安心!」と言えるゴールはもはや存在しません。

教育・暮らし方・働き方など、あらゆる面から考え方や仕組みを見直していかなくてはならないフェーズに入っています。

ここでは主に働き方に焦点を当て、安定時代と不安定時代の違いを考えていきたいと思います。

「収入を基準にした人生設計」が変わる

一昔前まで、企業に就職することは、人生の終わりまで思い描けるということを意味していました。

特に問題を起こさなければ、

「〇〇歳で課長になって〇〇万円ぐらいの年収になっている」
「退職金が〇〇万円で、年金が〇〇万円もらえる」

など、かなり先の未来まで経済的な見通しが立ち、それをもとに家庭を築く、家を買うなどの人生設計ができました。

「就職=安定」という公式はもう存在しない

今までは「就職=安定」という公式が確かに通用していたのです。

しかし現代の私たちが生きる不安定時代には、この公式は存在していません。

年功序列や終身雇用はもう過去のもの。

就職しても年齢とともに給料や手当てが増えていくわけではありませんし、ボーナスや退職金も保証されていません。

働いても働いても一向に生活は豊かにならず、それでも無理をして働くことで精神を病んでしまう人も多くいます。

経済的に自立できず、家庭を持つことを考えるのが難しいという状況も多々あるのです。

こうした現状がある中、収入を基準に人生を設計していくことは難しくなってきています。何十年も先の自分の収入を見積もることはできなくなっているからです。

「就職すればゴール」が変わる

安定時代には「一つの企業に就職して、定年退職まで勤め上げる」というのが普通でした。

一つの会社で経験を積み重ね、社内ルールなどに精通し、その企業のシステムの中で仕事ができていれば安泰だったのです。

新卒で入社しても「最低でも3年はがんばっていれば、そこから先につながっていく」と言われるほど、一企業内での就業経験というのは信頼されていました。

1つの企業に定年まで務めることはない

不安定ベースの現代では、一つの企業で40年勤め上げるというシステム自体がもう機能していません。

現代は人が働ける期間(労働寿命)よりも法人の寿命のほうが短いと言われています。

強制的にせよ自発的にせよ、複数の企業を渡り歩くか個人で仕事をするというのが一般的になっています。

「就職活動をがんばって就職さえ決まれば、あとは働き方も働く場所も考えなくていい」という時代ではもうありません。

自分自身で働き方も働く場所も考えて決めていかなければ、生きていけない時代になっているのです。

「老後は安泰」が変わる

安定時代には、「老後」が存在していました。

「60代で定年退職して、その後は退職金と年金収入でのんびり暮らす」という生活を夢見て、現役時代にはしゃかりきに働くという構図がなりたっていたのです。

こういう時代には、「企業に就職している」ことには大きなメリットがありました。

〇〇歳まで働くというゴールもはっきりありましたし、退職金というご褒美もしっかりもらえます。

厚生年金や企業年金のおかげで、受給できる年金も自営業者より多いです。つまり一定の年齢まで働けば、その後の生活に困らないということが保証されていたわけです。

老後の概念がもうない

さて不安定時代ですが、残念ながら「老後」という概念が存在しません。

まず「定年退職」というゴール自体がありませんから、ゴールは自分で決めることになります。

ただし、現役時代にしゃかりきに働いても豊かになれない上に、退職金や年金がたんまりもらえる保証もないわけですから、経済的な意味でこのゴール設定はかなり難しいものになります。

自分自身できちんと考えておかないと、生きている限り「生活のために働き続ける」ことになるでしょう。

不安定時代を生きるための5つの考え方

ここまで読んできていかがでしたか?

「不安定ベースの時代って、めちゃめちゃ大変じゃん・・・」と暗い気持ちにさせてしまったかもしれませんね。

しかし不安定ベースの時代であることをしっかり理解しておけば、その時代を生き抜くための考え方や行動ができるようになります。

「不安定=不幸」ではありません。

あなたの選択次第で楽しく生きることはできるのです。

ここでは、不安定時代に働いていくためのベースとなる考え方を5つご紹介します。

「やりたいこと」を基準に

不安定時代には、仕事を選ぶ際に安定を基準にすることはできません。

では何を基準にするのかというと、ズバリ「やりたいこと」です。

これからの時代は、「自分の好きなことを基準にして仕事を選ぶ、作り出していく」という働き方ができるかどうかが分かれ目になります。

好きなことをあげてみる

まず自分の好きなことを挙げていってみてください。

今の段階で収入を得るということにつながりそうもないことでも構いません。現代には個人が情報を発信できるプラットフォームがたくさんありますし、同じようなことが好きな人同士のつながりも作りやすくなっています。

単なる趣味だったことが、仕事につながっていく可能性は無限にあるのです。

老後の存在しない時代には、安定時代よりも相当長い期間働くことになります。

それを考えた時に、「やりたくないこと」をやり続けることは、なかなか厳しいものがあると思いませんか?

一昔前には、「やりたいことをやって暮らすのは無理」と言われていましたが、大した収入にならず生活の保証もないのに「やりたくないことをやって暮らすのは無理」という考えの人が今後増えていくでしょう。

「仕事はいくつも経験する」のが当然と知っておく

不安定時代には、転職する、キャリアチェンジをすることが当たり前です。

きっかけはいろいろでしょうが、人生の中で何度か働く場所を変えることは、今後ますます一般的になっていきます。

働く場所だけでなく、職種や働き方自体も複数経験することが普通になっていくでしょう。

  • 企業で営業職に就いていた人が、カフェでバリスタになる
  • 事務員をしていた人が観光ガイドになる
  • パティシエをしていた人が独立してYouTuberになる

など、経験してきた職種とは異なる職種への転職も一般的になります。

前述のとおり「やりたいこと」を基準に仕事選ぶことで、これまでとは違った観点での転職が普通に行われるようになるでしょう。

つまり、転職や思い切ったキャリアチェンジについては、なんら躊躇する必要がないということです。

「生涯現役は常識」と心得る

何度でも言いますが不安定時代には「老後」は存在しません。

どんなに年を重ねても経済的な自立を求められるようになり、多くの人が引退とは無縁になります。

今は「生涯現役!」というのが元気なお年寄りの標語のように使われていますが、これからはこれが現実的な生き方になっていきます。

「いつか仕事から解放される」という人はごくごく一部です。

「生きている限り何かしら仕事をし続けること」「経済的に自立していなくては生きていけないこと」は念頭に置いておいたほうがいいでしょう。

仕事をする期間が長いということは、その間に訪れる身体の変化などに合わせて働き方を変えていく必要も出てきます。

環境や体調の変化にも対応できる、多様な働き方をイメージしておくことが重要です。

お金にこだわらない

生涯を通してさまざまな仕事をしていくということは、収入が一定ではなくなることを意味しています。

極端に言えば、月収が100万円の月もあれば10万円の月もあるということです。

こうした場合、「お金にこだわらない」という考え方が大切になります。

「お金は必要ない」ということではない!

これは「金額なんてどうでもいい!大事なのはお金じゃないんだ!」という話ではありません。

「自分が稼げる金額に一喜一憂しない」ということです。

本来お金と言うものは、必要な時に必要な分だけあればいいわけです。その月に稼げたお金がいくらであっても、それで生活できていれば問題ありません。

目標月収があるのは構いませんが、それに縛られないようにしましょう。

「月収に変動があるのは当たり前」というスタンスは、不安定な時代を生き抜くためには欠かせないものです。

「自分のものさし」を持つ

何の保証もない不安定な時代には、「自分だけのものさし」が必要です。

仕事の面でも人生全体においても、「自分の価値基準で判断する力」が求められるのです。

今必要だと思っているもの、手に入れたいと思っているものは、本当に自分が心から欲しているものなのかをよく考えてみましょう。

自分に本当に必要なものはなにか

「就職」「結婚」「出産」などの人生プランから、「家」「車」「家電」などの物質的なものまで、すべて見直してみてください。

もしもそれらが自分の望みではなく、育った環境や社会によって押しつけられたものだとしたら、潔く捨てていきましょう。

不安定時代には、雑多にいろんなものを手に入れる余裕がある人は少なくなっていきます。

何もかもが手に入らないからこそ、社会ではなく、「自分のものさし」で選んでいく必要があるのです。

自分に必要なものを見極められれば、お金の使い方も変わり、生きるために必要な金額も変わってきます。

「自分のものさし」を持つことは、一般論に惑わされない生き方、働き方にもつながっていくのです。

不安定時代をどう生きるか?

今回は安定時代と不安定時代の違い、不安定時代に働いていくための考え方についてご紹介しました。

これまでの教育制度や社会制度などは安定時代の常識をもとにして作られており、不安定時代の実情とは合わなくなってきています。

個々人が自分の頭で考えて、生き方や働き方を変えていくことが必要なのです。

【参考文献】

  • 未来の働き方を考えよう(ちきりん/文藝春秋/2013年)
  • 99%の会社はいらない(堀江貴文/ベスト新書/2016年)
  • 多動力(堀江貴文/幻冬舎/2017年)
  • 35歳からわたしが輝くために捨てるもの(松尾たいこ/かんき出版/2017年)
NO IMAGE

ビジネス×目標達成で成功をカタチにする

年齢も性別も関係ない!目標達成や課題解決のための、ヒント、考え方、気づき、方法論、知識を提供し、目標設定から達成までを通じて心を変え、行動を変え、人生を変えます。

CTR IMG