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相手の行動を促す声かけの仕方!上手な声かけで良い関係を築く方法

相手に行動をしてもらうのは、自分で行動するよりもはるかに難しいことはご存知だと思います。

けれども声かけ次第で、相手に行動させることは可能です。相手の行動を上手に促すための声かけの方法を紹介します。

相手の行動を促す難しさ

相手の行動を促すというのが難しいのには理由があります。どうして自分が行動するよりも相手に行動してもらう方が難しいのでしょうか?

相手には相手の都合がある

多くの人は、何か課題をこなしている時に、ある程度の流れを考えて行動しています。例えば仕事をしている時には、終了時間や締め切りなど自分の行動を決めているのです。

つまり相手には相手の都合がありますので、別の行動をするように促されると、その流れを組み替えなければならなくなるのです。

そういったことが臨機応変に即時対応できる人もいますが、中にはそういったことが苦手な人もいます。

流れを臨機応変に組み替えることが苦手な人にとっては、相手から行動を促されることでいら立ちや焦燥感を感じてしまうのです。

すると関係性がぎくしゃくしてしまうようなことが起こります。

それはお互いにとってストレスとなってしまい、次から行動を促すことへのハードルが上がる結果となるのです。

イメージはそれぞれ違う

イメージというのは、人それぞれ全く同じ人はいません。

例えば「りんごを想像してください」と言われたとしましょう。真っ赤なりんごが机に置いてあるところを想像する人もいれば、木になっているりんごを想像する人もいるでしょう。青リンゴを想像する人もいるかもしれません。

このように単純なことであっても、イメージが人それぞれ違っているのです。

つまり、言葉で伝えることによって、イメージのずれが起こります。自分が想定している行動を相手に正確に伝わるとは限りません。

そういったずれに対してお互いに心地悪く感じる場合があります。

自分は相手が思った通りに動かないことへの苛立ちを感じますし、相手はうまくくみ取れないことへの焦りや苛立ちを感じます。

相手が即行動するとは限らない

相手へ行動を促した時に、相手が即行動に移るとは限りません。

例えば後輩に「顧客には丁寧な対応をするように」と行動を促したとしましょう。

けれども、その後様子を見ていても、一向に変化がなかったら、どう感じますか?

おそらく腹がたったり、情けなくなったりなどネガティブな感情が湧いてくることでしょう。

そうなると、もう行動を促すような声かけをしても仕方がないとあきらめの感情を持ってしまうのではないでしょうか。

相手の行動を促す声かけの方法

では相手の行動を促すことが、お互いに常にストレスになることかと言えば、実はそうではありません。

相手の行動を促す声かけが上手にできると、相手も自分自身もそれほど苛立ちや焦燥感などの不快な感情を感じることなく、スムーズに促すことができるのです。

どういった声かけをすれば、相手の行動を上手に促すことができるのでしょうか?

1.具体的に伝える

相手に行動を促すときは、具体的に伝えることが大切です。

よく「どうすればよいか自分で考えなさい」といった言い方をする人がいます。それは相手に考えさせるという意味もあり、相手の成長を願っての声かけでしょう。

しかし、相手が考えられるだけの基礎があればよいですが、そうではない場合もあります。

また「考えなさい」という言葉には、おそらく「考えて行動に移しなさい」というふたつの意味が含まれていますが、言葉通りにとると考えるだけで良いことになってしまいます。

また「顧客には丁寧に接しなさい」などの声かけは一見具体的に見えますが、実はとてもあいまいな言葉です。

丁寧とはどういったことなのか、イメージが付きづらいです。

そのため、こういった声掛けも、もっと具体的に「挨拶は相手の目を見て笑顔で言いなさい」などより具体的な声掛けをすることが必要なのです。

2.短い言葉で伝える

相手に行動を促したいときは、長い言葉ではなく短い言葉で声をかけることが大切です。

いくつものことを一気に伝えても、たくさんのことを記憶して実行できる人はそういません。

またたくさん伝えることで、本当に大切なことが相手に伝わらない場合があります。

例えば「この前の君の行動は、良くなかった」と以前の失敗を上げ連ねてから、してほしい行動を伝えると、相手は怒られたという印象しか残らないのです。

そうなってしまうと、肝心な促したい行動が相手に伝わらないという結果になってしまいます。

もし相手の行動を促したいという想いがあるのであれば、以前の失敗への指摘は、別の機会にしたほうが良いでしょう。

行動を促すときは、具体的な行動を短い言葉で伝える事、それが大切です。

3.少しでも動いてくれたら感謝する

相手に行動を促した時に、一番大切なのは、きちんと感謝することです。

相手に行動を促すというのは、対等な関係ではなく上下関係があるときに起こることです。

上司と部下であったり、親と子どもであったりが多いでしょう。

そういった時に、どうしても上の立場にいる人は、感謝を忘れがちです。

ちゃんといつも「ありがとう」と言っていると思っているかもしれません。けれども、実際はどうでしょうか。完璧に出来て初めて「ありがとう」と言っているのではないでしょうか。

行動を促した時に、自分がやっていた仕事を横に置いて、その行動をしようとしてくれたのであれば、その時に感謝をするほうが相手も気分よく動くことができます。

例え完璧に出来ていなくても、自分の流れをさえぎって行動しようとしてくれたわけです。

そこに感謝をすることで、相手も行動をしやすくなるのです。

4.途中途中でポジティブな部分を見つけフィードバックする

相手に行動を促したら、ネガティブな部分ではなくポジティブな部分に着目しましょう。

逆の立場で考えてみましょう。相手に行動を促されたので行動を始めたのに「そこはそうじゃない!」「あー!違う違う!」などネガティブな声かけを横でされたら、どうでしょうか。

やる気をなくしてしまうのではないでしょうか。

けれども「さすが上手だね」「器用だね」などポジティブな声かけをしてもらえると、しぶしぶし始めた行動も、少しずつやる気が湧いてくることでしょう。

つまり、相手に行動を促したあとは、ポジティブな声かけを何度かすることで、相手も喜んで行動してくれるようになるのです。

また次回も、この人の声かけには応えようと感じるようになります。

相手に行動を促す時は、その後にポジティブなフィードバックを行うことを忘れないようにすることが大切なのです。

5.ゆとりを持って声かけをする

相手に行動を促すとき、今すぐに行動しなければならないような声かけはよくありません。

相手には相手の都合があります。

臨機応変に動くにしても、急に「今すぐやって」と言われたら不快な気持ちになって当然です。

けれども、行動をするまでにゆとりがあれば、自分の中の流れを組み直すことがしやすくなります。

気持ちの整理もつきやすくなるのです。

なので、何か相手に行動を促したいときは、直前ではなくできるだけ早めに声かけしておくようにしましょう。

6.選択してもらう

相手に行動を促すときに、選択をしてもらうということも良い方法です。

選択してもらうことで、相手は人に促されて行った行動、つまり受動的な行動ではなく能動的な行動になるのです。

例えば「そろそろこの仕事をしなければならないのだけど、Aを先にする?Bを先にする?」というように、聞きます。

人は二択を目の前に出されると、どちらか選ばなければならないと考えるように出来ています。

そのため、自ずと「じゃあAを先で」と選択するのです。

選択した時点で、自然とその行動を自分の流れに組み込もうと頭の中で算段を始めてくれるのです。

つまり本当は行動を促しているのですが、相手は促された、やらされたという印象をあまり持ちません。

そのため嫌だなというネガティブな気持ちが湧きにくくなるのです。

上手な声かけで、良い関係を築きましょう

相手に行動を促すといった声かけが上手な人は、人と良い関係が築ける人です。

相手も気分よく動くことができますし、自分も気分よく人に動いてもらうことができます。

ただし、ひとつだけ大切なことがあります。

相手に行動を促す時は、相手にとってその行動がメリットのあるものでなければなりません。

自分が面倒くさいから人に押し付けようと相手に行動を促すというのは、やはりどこかで嫌な雰囲気が出てしまうものです。

相手のことを思って、行動を促すのであれば、面倒な行動であってもいずれ相手の糧となります。

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