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アドラー心理学から考えるストレス対策!考え方を変えればストレスは減らせる

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私たちは日々さまざまなストレスにさらされています。

「アドラー心理学」は、私たちのような日常生活で心が疲れてしまった人を対象とした心理学です。

生活の中で常にストレスを感じている、といった方はアドラー心理学から解決の糸口を見つけてみてはいかがでしょうか。

あなたのストレスはどこからくるのか

30代40代の悩みは『人間関係』と『仕事』

厚生労働省の調査によれば、ストレスの内容は

  • 人間関係:41.3%
  • 仕事の質:33.1%
  • 仕事の量:30.3%

と続き、多くの人が「人間関係」と「仕事」にストレスを感じていることがわかります。

働き盛りの30代40代の方ならば、職場では上司や部下に挟まれ、家庭では夫婦間や子どもに関することなど、誰しも思い当たる節があるのではないでしょうか。

そもそもストレスとは何か?

そもそもストレスとは何なのでしょうか。

ストレス反応とはストレスの要因がフィルター(物事の考え方・受け取り方・思考の傾向)を通して反応した結果、怒りや不安を感じたり憂鬱な気分になったりすることをいいます。

人間関係などのストレスの要因があっても、それはそのまま憂鬱な気分へと繋がるのではなく、その人の考え方や受け取り方によって、ストレスなのかそれとも全く問題のないことなのかが決まるのです。

同じことが起こってもストレスを感じないような考え方が持てれば、不要なストレスを減らすことが出来ますよね。

アドラー心理学から考えるストレスを減らす方法

ではどうすればストレスを受けない感が方ができるのか?アドラー心理学的には3つのポイントがあります。

  1. 承認欲求を捨てる
  2. 人生が競争ではないことを理解する
  3. 他者貢献する

では詳しくみていきましょう。

1.承認欲求を捨てる

親や先生に褒められたいので勉強をする、人に認められたいので有名大学や大企業を目指すなど、承認欲求は誰しも多少なりとも身に覚えのあることです。

しかしアドラー心理学ではこの承認欲求の危険性を指摘しています。

承認欲求を持つと他人の評価でしか自分の価値を認められなくなり、他人からの評価に怯える人生となるためです。

仕事を頑張っているのに上司に評価されない、家族に自分を認めてもらえない、などということにストレスを感じている方はこの承認欲求に振り回されてしまっている、ということになるのです。

どうすれば承認欲求を捨てられるのか?

だからといっていきなり「承認欲求を捨てる」ということは難しいですが、そのためにアドラーは一つの考えを述べています。「自分の課題」と「他人の課題」をきっちり分離することです。

これだけだと少し意味がわからないですが、このことをよく表した言葉に

「馬を水辺に連れていけても水を飲ませることは出来ない」

というものがあります。

馬を水辺に連れていけても、水を飲んでくれるかどうかは馬にしかわからず、そのことで気を揉んだりするのは無駄ということです。

「自分の課題」と「他人の課題」を区別しよう

例えば、自分が仕事でいくら頑張っても上司に評価されないという問題では、仕事で頑張ることは自分の課題ですが、それが評価されるかどうかは他人である上司の課題であり、自分ではどうすることも出来ない問題です。

このように自分の課題と他人の課題をきっちり分けることで、自分のすべきことがクリアになり、余計なストレスから解放されるというのがアドラー心理学的な考え方です。

2.人生は競争ではないことを理解する

人と比べると他者に対して劣等感を持つようになります。そして人の成功が羨ましくなると自分が負けのような気がしてしまいます。

時代によって勝ち負けの基準は変わり人は老い、ずっと勝ち続けることは不可能です。

誰かと自分を比べ続ける考え方は、遅かれ早かれストレスに苛まれることとなります。

他の誰かと比べるのではなく、理想の自分との比較によるものが健全な劣等感だとアドラー言っています。

3.他者貢献する

アドラー心理学では自分がコミュニティの一員であると感じられることが人にとっての幸せだとしています。

そのために必要なのが「人に何かを与えられている」という実感です。

例えば社会や家族の中で「何のために働いているのかわからない」と思っているより「自分が働くことで家族が幸せに暮らせている」と実感できている方がストレスが少ないことは明確ですよね。

アドラー心理学を人生に役立てるには

これまで承認欲求を捨てる、競争しない、他者に貢献するといったアドラーの考え方をみてきました。

とても理想的な考えですが、実践するにはなかなか難しいものでもあります。

しかし出来ることから始めれば、不要なストレスから少しでも解放されるのではないでしょうか。

例えば自己の課題に集中するためには、自分がなりたい人になるために今やりたいことを記してみる、出来たらその項目にチェックをしてみる、いうのも第一歩です。

家族や友人など自分の身近な人のために自分が出来ていることを思い起こしたり、日常生活の小さなことでも「ありがとう」ということで、コミュニティのなかにいる自分の存在を実感出来るかもしれません。

何の評価も気にしないことは実社会では難しいことでもあります。

その場合は、新たな趣味や習い事を始める、副業を始めるなど、職場や家庭の限られた基準だけで自分の価値を比較しないようにするということも、評価に縛られない考え方に近づきます。

考え方を変えていこう

ただでさえストレスの要因が多い現代社会です。

アドラー心理学から心の持ち方のヒントを得、考え方を変えて、明日から今より身軽に生きてみるのはいかがでしょうか。

参考文献:
・嫌われる勇気:岸見一郎著 古賀史健著 ダイヤモンンド社
・100分de名著 アドラー人生の意味の心理学 岸見一郎著 ダイヤモンド社
・アドラー100の言葉 なりたい自分になるための心得 和田秀樹監修 宝島社

参照元:
・厚生労働省 労働者健康状況調査 2012年
・一般社団法人 日本産業カウンセラー協会HP

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