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交流分析を仕事に生かす方法!エゴグラムで自分を知ればあなたの武器が見つかる

交流分析

交流分析を知っていますか?

交流分析は、自分の性格や行動特性、対人関係の取り方を具体的に知るためのツールです。

もし今あなたが仕事に行き詰っていたり、対人関係に困っているのであれば助けとなってくれるのが交流分析です。

交流分析とは

仕事をしていて悩むことと言えば「この仕事は自分に合っているのだろうか?」「仕事がうまく行かない」という仕事に対する悩みと「会社の人とうまくいかない」という対人関係の悩みでしょう。

そういった悩みを解決するとっかかりとして交流分析はとても役立ちます。

まずは交流分析が何かということについて紹介していきます。

交流分析の概要

交流分析は、アメリカの精神科医であるエリック・バーンが考えた理論を基にして作られている心理療法の一種です。

心療内科で一般的に使われる心理検査という側面だけでなく、最近では自分自身のことを知るためのツールとして就職試験対策などにも使われていたりします。

自分のことなのだから、自分でよくわかっていると考える人もいるでしょうが、実際に自分のことを説明するとなると難しいものです。

自分のことを目で見てわかりやすくしてくれるのが交流分析なのです。

交流分析のやり方

交流分析はいくつかの種類が存在していますが、一番有名なのは東京大学医学部が作成している東大式エゴグラム(TEG)と呼ばれるものです。

53問の設問に対して「はい」「いいえ」「どちらでもない」で答えていきます。設問への正解はありません。

こういう答えはいけないという回答もありませんので、出来るだけ深く考えずに答えるとよいでしょう。

そのほうが正確な結果を得ることが出来、自分自身にとって有益な情報となります。

簡易なものであればネット上で出来るものもあります。

また本格的にやってみたい場合は、メンタルクリニックやカウンセリングルームなどで取り扱っている場合もあります。専門家によるフィードバックが欲しい場合は、そういった機関を利用することとよいでしょう。

交流分析からわかること

交流分析で何がわかるのかということは重要ですね。

交流分析は主に自我を分析します。

自我というと難しいですが、要はその人の物事の考え方や行動パターンのことです。

考え方や行動パターンというのは、子どもの頃から長い時間をかけて培われてきたものです。

親からの影響を受けている部分や、子ども時代から残っている部分、そして大人になった部分というのが混ざって、今の自分を形成しています。

そのそれぞれの部分を5つに分けて、どの部分がどのくらい強く影響しているのか、また全体のバランスでその人の考え方や行動パターンがわかるというものです。

5つ自我の特徴

分類される5つの自我とそれぞれの特徴の良い面、悪い面をご紹介します。

CP:厳しい父親的な部分

責任感がある、厳格である、理想がある、頑固、批判的

NP:優しい母親的な部分

思いやり、世話好き、優しい、過保護、過干渉

A:冷静で客観的な大人な部分

現実的、冷静、クール、情に欠ける

FC:自由な子どもの部分

ストレート、快活、感情を隠さない、自己中心的、思いつき

AC:従順な子どもの部分

他者を優先、遠慮、他者が気になる、自信がない、

どれが高いから良い、悪いというものではありません。自分を知ること、そして、低い自我を高めることが大切です。

交流分析をビジネスに活用する

交流分析を行ってみて、結果がわかった場合、仕事にどのように反映していけばよいのでしょうか?

交流分析の仕事への生かし方について紹介します。

交流分析からわかる仕事への取り組み方

交流分析を行うことによって、仕事への取り組み方が見えてきます。

例えば、『NP:優しい母親的な部分』が高く『A:冷静で客観的な大人の部分』が低い人は、情が厚いところがあります。それゆえ仕事をたくさん抱えすぎてしまい自分がキャパオーバーとなることがあります。

『AC:従順な子ども』が高い人も、周りから嫌われないために、言われたら仕事をどんどん請け負ってしまいキャパオーバーになりがちです。

『CP:厳しい父親的な部分』と『A:冷静で客観的な大人の部分』が高い人はストイックで、いわゆる仕事人間となってしまい体や家庭を壊しやすいという難点があります。

うまくいっている時は良いのですが、もし仕事が多すぎてしんどさを感じてきているのであれば、交流分析は役に立ちます。

あなたの行動パターンから、なぜ仕事への取り組み方が見えてくることでしょう。

自分の仕事への取り組み方を知ることによって、自分自身でブレーキをかけることができるようになるのです。

交流分析からわかる向いている職業

交流分析を行なうことによって、自分自身がどういった職業に向いているのかがわかるようになります。

たとえば、『FC:自由な子ども』と『A:冷静で客観的な大人の部分』が高い人は発想力が豊かでかつ冷静に物事を見極める力があります。そういった人は開発の仕事やマーケティングの仕事が向いています。

『CP:厳しい父親的な部分』と『NP:優しい母親的な部分』が高い人は教育者など人を育てる仕事に向いています。

5つのどの部分が高いかによって仕事への向き不向きを見極めることが出来るのです。

もし今の仕事が自分に合わないと感じることが多いのであれば、交流分析によって本当に合わない仕事をしているのか、もしくは別の要因で嫌になっているだけなのかがわかるのです。

交流分析からわかる対人関係の付き合い方

交流分析の結果から、その人の対人関係の取り方もわかります。

例えば『CP:厳しい大人の部分』が群を抜いて高く、他が低い人は自分自身に対しても厳しいですが人に対してもとても厳しいことを要求しがちです。

また『FC:自由な子ども』が高く『A:冷静で客観的な大人の部分』や『CP:厳しい父親的な部分』が低い人は、ルーズなものの考え方をするため、対人関係もルーズになります。

『AC:従順な子ども』がとても高い人は、主体性が持てず人に合わせて嫌われないようにすることばかりを考えてしまいがちです。

そういった自分の対人関係の取り方の癖を知ることで、なぜ今の対人関係が良くないのかが少し見えてくる場合があります。

対人関係が辛い時というのは、自分自身が無理をしている時です。

「なんとなく辛い」と曖昧な理由のままであったり「あいつのせいで」と相手のせいにばかりしていても解決は望めません。自分自身の無理をしている部分がわかると、解決策が見えやすくなります。

交流分析から自分の武器を見つける

交流分析を行うと、自分の武器となる部分を見つけることができます。

『CP:厳しい父親的な部分』が高い人は、とてもストイックに物事を追求する力を持っています。

『NP:優しい母親的な部分』が高い人は、人への細やかな気配りと行動力があるところが特徴です。

『A:冷静で客観的な大人の部分』が高い人は、どんな場面でも慌てずに対処できる力を持っています。

『FC:自由な子ども』が高い人は感受性が豊かで積極的に物事を楽しもうとする純粋さが持ち味です。

『AC:従順な子ども』が高い人は相手が必要としていることを察知する能力に長けています。

そういった武器を知っていると、仕事でもその部分を最大限に生かすことができます。

交流分析を応用しよう

交流分析は、たった10分程度でできる簡易な心理検査と言われています。

ただ簡易というのは名ばかりで、そこから得られる情報はとても多いことでも知られています。

交流分析は、「自分が自分をどういう人間であると認識しているのか」を明らかにするツールです。

占いのように当たるも八卦当たらぬも八卦というものではありません。

交流分析の上手な使い方

もし交流分析を行ったことがあるのであれば、それを生かさない手はありません。

自分の行動パターンを知っていると、足りない部分を意識的に補って、大きな失敗を防ぐことも可能です。やりがいのある仕事に就くこともできます。

ただし、交流分析を上手に使うためには、古いデータではなく新しいデータを使う必要があります。20代の就職活動の時にとったデータは30代の自分とは違います。人は日々成長していくものです。

20代の頃は『A:冷静で客観的な大人の部分』が低く、大学の講義などもさぼることが多かった人でも、仕事に就き家庭を持つことで『A:冷静で客観的な大人の部分』が成長している場合もあります。

そのため交流分析を上手に使うためには、最新のデータを使うことをおすすめします。実際に昔のものと比べてみると、自分自身がいかに成長をしてきているのかが見えます。

交流分析を仕事に生かそう!

仕事がうまくいかずに悩んでいたり、職場の対人関係に苦しんでいる時、出口が見えず辛いですよね。

けれども、そういった時は交流分析で自分自身を知ることが解決への第一歩となるかも知れません。

何かを変えるきっかけは、小さなことでも初めてみることです。

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