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自己実現とは何か?そして自己実現のために必要なこととは?

自己実現とは

人は様々な欲求を持っている生き物です。

自分の能力を最大限発揮したい、より豊かな人生を送りたいというような欲求が達成された状態を自己実現といいます。

自己実現とは何か、自己実現のために必要なことを何でしょうか?それを知る事で次の行動の一歩が開けます。

自己実現とは

『自己実現』と聞いて、どういったことをイメージするでしょうか?

自分で思い描いたことを実現していくような快活な姿でしょうか。

自己実現をするためには、まずは自己実現がどういったものであるのかを知る必要があります。

自己実現の研究

自己実現を最初に提唱したのは、臨床心理学者であるカール・ロジャースです。ロジャースは

「健全な人間は、人生に究極の目標を定め、その実現のために努力する存在である」

と言い、それが自己を実現することであると表現しています。

マズローの5大欲求

自己実現はアメリカの心理学者アブラハム・ハロルド・マズローが提唱した人間の5大欲求で世の中に知れ渡るようになりました。

「人間の動機付けに関する理論」という論文において、マズローは人間が何かを行う時には必ず動機となる欲求があることを指摘しています。

その欲求は大きく分けて5つあります。

  1. 生理的欲求
  2. 安全欲求
  3. 所属と愛の欲求
  4. 承認欲求
  5. 自己実現欲求

これらの欲求は階層上になっており、生理的欲求が満たされることで安全欲求が湧いてくるというようになります。

自己実現というのは、その階層の中でも最も上位に位置する欲求が達成された状態です。

つまり生理的欲求から自己実現欲求までが、くまなく満たされて、はじめて自己実現している状態となるのです。

 自己実現の具体例

実際に、現実場面では、どういったことが自己実現と呼ばれる状態なのでしょうか?

例えば、仕事における自己実現の状態を考えてみましょう。

就職した当初は誰しも職場と仕事内容に慣れることに重点を置いて過ごします。

初任者同士で飲み会に行ったり、仕事のマニュアルがあればそれを頭に叩き込んだりすることでしょう。

仕事も数年たつと、一通りの流れはわかり、ひとりである程度のことができるようになってきます。上司からも認められ、それなりに自信を持って仕事ができるようになってくるわけです。

そうなった時に、たいていの人は「言われたことをやるだけでなく、自分で考えて仕事ができるようになりたい」と感じるようになります。つまり自己実現欲求が出てきたということです。

そして、自分で出した企画が通り、大変な思いをしながらも達成することができた時には湧いてくるような喜びを感じるので。

そういった状態が自己実現の状態なのです。

自己実現の状態とは

自己実現の状態というのは「自分の能力を発揮し、ポジティブな感情に満たされ、社会とバランスの取れたつながりが保たれている状態」を言います。

つまり、自分の能力を発揮したいがあまりに、他者を蹴落とし自身の体調も崩しているような状態は自己実現とは言えません。

自己実現のために必要なこと

自己実現をするために必要なこととはいったい何なのでしょうか?自己実現のために必要なステップを紹介します。

承認欲求までの欲求を満たす

自己実現を行うためには、自己実現欲求が湧いていることが必要です。

例えば、周りから認められたい気持ち、承認欲求が満たされないままに仕事をすると、周りの評価ばかりを気にするような仕事内容になってしまいます。

まずは生理的欲求から承認欲求までがしっかりと満たされた状態になっていることが大切なのです。

職場の人間関係がうまくいっていない時や、人の評価が気になってしまう時は、所属と愛の欲求や承認欲求がうまく満たされていない状態です。

まずはそこへの対処が必要となります。

承認欲求までの欲求が満たされることで、自己実現への行動を起こすための自己実現欲求が湧いてくるのです。

自己実現欲求が湧いてきたら

「自分の能力を発揮してみたい」「もっと違う世界も見てみたい」など自己実現欲求が湧いてきたら、思い切って行動することが大切です。

ただし、人によって差はありますが、自己実現をするための行動には勇気と努力が必要となります。

先ほどの仕事の例でも、一生懸命に作った企画が通るとは限りません。

挫折を感じる結果となる場合もあります。また仕事に打ち込むことで何かの時間が削られてしまう可能性もあります。

そういった不安や怠惰な感情が自己実現を阻むということが多くあるのです。

具体的に考える

自己実現というのは、最初はとてもあいまいな目標です。

いわば遠くに見えているゴールであって、そこまでの道筋はまだ見えていない状況です。それゆえ、不安や怠惰な感情が湧きやすくなってきます。

もし自己実現欲求はあるけれども、自己実現に至らないまま停滞している場合は、そこまでの道筋を具体的に考えるようにしてみましょう。

通過点が明らかになると、人は行動がしやすくなります。ひとつひとつクリアしているうちに最初に掲げたゴールへ到達し、自己実現が達成されるのです。

 自己実現して人生を変えよう!

自己実現することで、人は今よりも確実に豊かな人生を送ることができるようになります。

人生を振り返った時に、満足いく人生であったと言える人は、自己実現を行ってきていた人です。

もし自己実現欲求が湧いているのであれば、そこに至るためには具体的に何をしたらよいのか、その道筋を明らかにしてみましょう。そうすることで、着実に自己実現することができるのです。

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