「今度こそ目標を達成して人生を変える!」
新たな目標を立てるとき、誰もがそう決意を固めます。
しかし、それと同時に「そんなこと言っても、達成できたためしがない・・・」という思いが湧いてくることもあるでしょう。
そしてその通りに、「目標は達成できず、人生も大して変わらない」というお決まりのパターンにはまってしまう・・・・そんな経験に覚えはありませんか?
今回はそんなパターンから抜け出したいあなたに、目標を達成できる人と達成できない人の特徴と、達成できる人になるための5つの方法をご紹介します。
「達成できる人」に変わっていきましょう。
目標を達成できない人の5つの特徴
目標を立てるところまではできるのに、どうして達成までたどり着けないのでしょうか。
どうしても目標が達成できないというあなたは、「思考停止」の罠にはまっているのかもしれません。
自分にあてはまる項目がないかチェックしてみてください。
特徴1:目標が曖昧
達成できない人の場合、目標そのものが曖昧ということが多くあります。
例えば、「痩せる」「お金持ちになる」「仕事で成果を出す」などの目標を立てたとしましょう。
こうした目標は、願望自体ははっきりしていていいのですが、実は具体性がありません。
そのため細かな行動計画を立てづらく、具体的な行動にもつながりにくいのです。
特徴2:障害に弱い
目標の達成までには、「時間がない」「お金がない」「環境が悪い」など、多くの障害が立ちはだかるものです。
達成できない人は、こうした障害に非常に弱く、「~だからうまくいかない」と簡単にあきらめてしまいます。解決策を考える前に、思考が停止してしまうのです。
特徴3:誘惑に負けがち
目標達成のためにやるべきことが山ほどあっても、日常は誘惑の連続です。
「SNS」「マンガ」「ゲーム」「飲み会」など、魅力的な娯楽はいくらでもあります。そうした誘惑に屈しやすいのも達成できない人の特徴です。
さらに、誘惑に負けた自分を責めて自信を失くしていき、結果的に目標達成までたどり着けなくなってしまいます。
特徴4:最初から完璧にやろうとする
「達成できない人」は、「スケジュール通りに完璧にやらなくては」と思い込んでいます。
計画に沿って完璧にこなすこと自体が目的になってしまうのです。そのためせっかく計画を立てても、スケジュール通りにこなせないことを恐れてなかなか行動に移せません。
実際に行動に移せたとしても、三日坊主となり、完璧にできないことで挫折してしまうというパターンもあります。
特徴5:「できない」という思い込みがある
目標を立てる際に、心の底で「自分にはどうせ達成できない」と思っている人は、根っからの達成できない人です。
こうした考えは、本当に達成できる可能性を遠ざけてしまいます。
実現できないという前提で、目標を立ててスケジュールを組んでいることになるからです。
この場合、実際に計画通りにいかなくなっても「ほら、やっぱりできない」と思考停止になるだけで、努力や工夫をせずにあきらめてしまいます。
目標を達成できる人の5つの特徴
ここまで「達成できない人」の特徴を見てきました。
では、みんなが憧れる目標を達成できる人とはどんな人なのでしょうか。
簡潔に言ってしまうと、「達成できる人」は「達成できない人」とは逆の特徴を持っている人です。
「自分の頭で考えられる人」と言い換えることもできるでしょう。
特徴1:設定する目標が明確
目標達成のためには行動することが不可欠です。
「達成できる人」は、目標達成のための具体的な行動がイメージできるような、目標の立て方をしています。
例えば「半年間で5キロ痩せる」「今年中に月収を80万円にする」など、具体的な期間や数値を設定するのです。
このような目標であれば、月単位・週単位・日単位での目標も立てやすくなり、具体的な行動計画にもつながりやすくなります。
特徴2:障害は工夫で乗り越える
達成できる人は、障害が現れたときの考え方がまるで違います。
障害に対して、「工夫をする」という道を選ぶのです。
例えば、「専門知識を得るために専門学校に通いたいけど、地方住まいの上、時間もお金もない」という場合があるとします。
達成できる人は、「独学で効率的に学ぶ方法はないだろうか?」と考え、ネットや本で調べるなどして、すぐさま別の計画を立て始めるでしょう。
自分の置かれた環境でできることを探し、自発的に動くことができるのです。
特徴3:誘惑とうまく付き合う
誘惑を前にして、打ち勝つというのは簡単なことではありません。
それは達成できる人も同じことです。
誘惑は日々のどこにでもあるものなので、達成できる人は、その誘惑をあらゆる手段で遠ざけることを心がけます。
また、定期的にとことん娯楽を楽しむ日を設けたりもしています。達成できる人は誘惑とうまく付き合う方法を知っているのです。
特徴4:最初から完璧を目指さない
達成できる人は失敗することを恐れません。
何事にも完璧はなく、ましてや最初から完璧にこなせることなどないということを理解しています。
そのため目標達成のための行動自体が間違っていても、すぐに軌道修正ができるのです。
また、最初に立てた計画通りにいかないことにも動揺しないため、すぐにスケジュールを組み直すなど、臨機応変に対応できます。
特徴5:達成できると信じている
達成できる人は、目標を設定した時点で「必ず達成できる」という自信を持っています。
資格試験を受ける際に、「絶対合格できる」という思いで勉強に取り組むのと、「どうぜ不合格だ」と思って取り組むのとでは、違いが出ると思いませんか?
前者は能動的に勉強の仕方やテキスト選びなどを行い、日々の勉強にも積極的になるでしょう。
ただ「できる」と思って動くだけで、勝手に結果がついてくるというわけではありません。
しかし、信じて取り組むことで、目標に向かう姿勢に差がついてくるのです。
今日から変わろう!目標を達成できる人になるための5つの方法
ここまで、目標を「達成できる人」と「達成できない人」、それぞれの特徴を見てきてどんなことを感じているでしょうか。
では最後に、「達成できる人」に変わっていくための一歩を踏み出すヒントとして、5つの方法をお伝えします。
できることからで構いません。
目標を立てる際にぜひ取り入れてみてください。
方法1:目標は具体的にしよう
「達成できる人」の特徴でも述べたように、目標を具体的にしてみましょう。
例えば「半年後のTOEICを受験して800点を超える」という、期間も数値も具体的な目標を立てたとします。
目標の達成が具体的にイメージできるので、その目標に合わせてテキストなどを選び、「1日に最低3個は単語を記憶する」など、一日単位の目標まで立てることが簡単になります。
方法2:障害を認め、工夫する方法を考えよう
まずは、自分と目標達成との間に立ちはだかる障害を素直に認めましょう。
うやむやにしたままでは解決策を考えることができません。
「自分にはこんな不利な条件がある」と認めることで、「ではどうすればいいか?」
という考え方につながっていきます。
与えられた条件は変わらなくても、工夫する方法を探すという前向きな思考に転換できるのです。
方法3:誘惑との付き合い方を変えよう
誘惑にはまず打ち勝てないと悟りましょう。
そして自分にとっての誘惑を明確にしてください。
例えば「SNSをついついチェックしてしまう」「テキストよりもマンガに手が伸びてしまう」というのであれば、「やるべきことが終わるまでスマホの電源を切る」「押し入れの奥など、簡単には取り出せない場所にマンガをしまう」など、誘惑を物理的に遠ざけましょう。
そして「専門用語を一つ覚える」「テキストを開く」など、代わりになる行動を選択してください。
誘惑に惹かれる感情をうまく利用するわけです。
また、週に一度は娯楽を存分に楽しむ時間を用意するなど、ストレスをためない工夫も合わせて取り入れるとよいでしょう。
方法4:完璧主義をやめよう
「きちんとやり抜くこと」は、幼いころから正しいことと教えられます。
そこから抜け出すのはなかなか難しいという人もいるでしょう。しかし、失敗は悪いことではありません。
一つの方法や計画でうまくいかなかったとしたら、それは学びのチャンスです。
自分に合わない方法だったのかもしれませんし、スケジュールがきつかったのかもしれません。
計画通りに完璧にやることではなく、目標を達成することを目指しましょう。
方法や計画を変更するなど、回り道をしながらでも、目標にはたどり着けます。
方法5:楽観的になろう
一歩を踏み出すときに、ある程度楽観的になることは必要です。
ただポジティブになれと言っているわけではありません。きちんと現実を見つめた上で楽観的に構えましょう。
「できない」「無理だ」と恐れを抱くのは、単純に「わからなくて不安」だからです。
「自分の目標と今の自分との間にはどんな障害があるのか」「どのくらいで目標を達成できそうなのか」を真正面から見つめて自覚しましょう。
その際に紙に書きだすのも効果的です。自分の置かれた状況を客観的に把握し、その上で「なんとかなる」と考えてみてください。不安になったら何度でもこの行動を繰り返しましょう。
「自分を信じられる自分」に近づいていけるはずです。
1つでも行動を変えて自分を変えよう
今回は目標を達成できる人とできない人の違いと、達成できる人になるための思考と行動についてご紹介しました。
新年や新年度など、新たな目標を立てるタイミングがみなさんそれぞれにあると思います。
その反面、目標を達成できない自分にがっかりしてきたという人も多いのではないでしょうか。
でも、あきらめないでください。
変わるタイミングは人それぞれ違います。
1つでも行動を変えることができれば、あたなはすでに目標を達成できる人に向けての一歩を踏み出しているのです。
【参考文献】
・やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学(ハイディ・グラント・ハルバーソン/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
・あきらめない練習(植松努/大和書房)
・マンガでわかる「やめる」習慣(古川武士/日本実業出版社)
・うまくいきそうでいかない理由(佐藤由美子/フォレスト出版)